第187章:シャーロットは確かに惨劇です

「今、なんて言ったの? スティーヴン、冗談でしょう?」

「ジェームズが別の女のせいでデイジーとの婚約を破棄したいって? ばかばかしい!」

場違いさえなければ、ノラは笑い飛ばしていただろう。

ジェームズがデイジーにたいして大した情がないことは知っている。だが、息子が別の女に惚れる? ありえない。絶対にありえない。

――そう思いかけた、その途中で、ノラの脳裏にふいに一つの影が浮かび、表情が固まった。

向かいに座るスティーヴンはノラを見つめ、やがて苦い笑みを浮かべた。

「ノラ、君がいちばん分かっているはずだ。相手はジェームズの元妻、シャーロットだ」

「彼女が出て行ってから、ジェームズは...

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